神戸新聞夕刊「健さん」拙稿しました。

0 コメント

映画『ジャングル・ブック』

 

近年のディズニー映画は、「アリス・イン・ワンダーランド」や「シンデレラ」など初期作品の実写化に力を注いでいる。本作は、1967年にアニメーションで製作されたディズニーオリジナルに敬意を払いながら、『アイアンマン』のジョン・ファブロー監督が、実写に最新映像技術をふんだんに盛り込み製作した意欲作だ。

 

 

 

ジャングルに取り残された人間の赤ん坊モーグリ(ニール・セディ)は、黒豹のバギーラに助けられ、母オオカミのラクシャのもとに預けられる。モーグリは、ラクシャから惜しみない愛情を受け幸せな毎日を過ごしていた。ある日、人間に対して激しい復讐心を抱くトラのシア・カーンがジャングルに戻ってくる。

 

宣伝文句にもなっている「少年以外全てCG」は見事としかいいようがない。ロサンゼルスのスタジオで、ジャングルも、動物も全てコンピュータで作り上げ、そのなかで少年が演技をした。風になびく葉っぱ、木々の間から差し込む木漏れ日、雨や水の表現、動物たちの重量感や豊かな表情は、CGとリアルの境界線をなくすことに成功した。しかもラドヤード・キプリングの原作通りに、すべてインドに生息している動物を忠実に、登場させているというリアルさ。ここが「ジュラシックパーク」とは違うところだ。

 

 しかも、近年の「マレフィセント」や「アナと雪の女王」では、これまでの「白馬にのった王子様が迎えに来る」というディズニー王道の主題を否定しているのも特徴的だ。本作も、異なるコミュニティでの生きずらさや、過去の因縁など、アニメーション版では触れられていなかったシビアなテーマも描き、より現実的な方向へとシフトしている。

 

 811日公開 

1時間46

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

2016年8月12日金曜日

神戸新聞 夕刊「銀幕かわらばん」掲載

無断での転載 転用はご遠慮下さい。

 

 

 

 

 

0 コメント

「ファインディング・ドリー」とさかなクン!!

昨日は、今絶賛公開中『ファインディング ドリー』大ヒット御礼舞台挨拶でギョざいました〜!
7月16日に公開して、国内では、すでに44億円の興行収入、360万の動員でギョざいます(^^)
さかなクン、この作品の海洋生物監修をされ、また声優としても出演されてらっしゃいます!
舞台挨拶はさかなクンとお子さんたちとの楽しい掛け合いになりました!

0 コメント

映画「highi&low」

 

7月16日から公開の松竹配給映画
『Highi&low the movie』

 

この三連休、47都道府県の劇場をキャストが舞台挨拶行脚されました。

 

 

 

少しですが、司会のお手伝いさせていただきましたー❤️

 

 

Akiraさんと、劇団エグザイルから小澤雄太さん。前にも感じましたが、ほんとにLDHの皆さんは思いやりが深くて丁寧で温かくて、ファンへのサービスが半端なくて。特にAkiraさんのお客様だけではなく、スタッフへの気遣いと言ったら!...
こんなに素敵な方々とお仕事ご一緒し、人生勉強もさせていただいて、感謝以外ございませんm(__)m 映画会社の皆さんも大変だったはず。お疲れ様でした!

 

 

映画は最新鋭のカメラを何台も使い、ロケセットの凄さとアクションの本気ぶり。

第二弾映画も製作されます!

 

0 コメント

映画『ペレ 伝説の誕生』

 

「ペレ 伝説の誕生」

 

 

 

偉人のサクセスストーリーほど、映画と相性のいい題材はないだろう。しかも、オリンピックがまもなく開催されるブラジルが生んだサッカーの神様、ペレ原点を描く物語であればなおさらだ。

 

 

 

1950年、優勝確実と言われた自国開催のFIFAワールドカップ(W杯)で優勝を逃したブラジル代表。スラムで育ち、のちにペレと呼ばれるようになる少年ナシメント(レオナルド・リマ・カルヴァーリョ)は、自らの力でブラジルをW杯優勝に導くことを誓う。そして58年のW杯スウェーデン大会。プロチーム入団からわずか18カ月、17歳のペレは、当時史上最年少でW杯出場を果たした。

 

 

 

ペレは父から『自分を信じろ』と言い続けられ、次に『自分を信じさせろ』と言われた時、チームである行動を起こす。この言葉と行動があったからこそ、神様が誕生したのだろう。ペレの偉業をたたえるが、ベースには当時のブラジルが抱えていた大きな葛藤の構図がある。欧州人のようにならなければ文化人ではないと、もがく監督や選手達。対してペレと父親は、16世紀から続く『ジンガ』というブラジルのプレースタイルを繋いでいくことこそが、繁栄への道だと信じる。

 

 

 

麻薬、腐敗した警察、貧困など、リオデジャネイロのスラム街を描いたドキュメンタリー映画「ファヴェーラの丘」のジェフ・ジンバリストと、マイケル・ジンバリストの兄弟が監督・脚本を担当。ペレの生きざまを借りて、ブラジル人のアイデンティティーを描いた。「ムトゥ・踊るマハラジャ」の音楽を担当したAR・ラフマーンの音楽が扇情的で感情をかき立てる。ペレ本人も出演しているのも楽しい。

 

 

 

78日から公開

 

1時間53

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2016年7月15日

神戸新聞夕刊「銀幕かわらばん」掲載

無断での転載はご遠慮ください。

0 コメント

映画『ブルックリン』

 

『ブルックリン』

 

 

 

移民の少女の青春と、揺れ動く心を描いた作品。今年の第88回米アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞にノミネートされた。

 

 

 

舞台は1950年代。おとなしい性格の少女エイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、アイルランドの小さな町からニューヨーク・ブルックリンへ単身移住。故郷とはあまりに異なる大都会での生活にホームシックになるが、イタリア系移民の青年トミー(エモリー・コーエン)との恋をきっかけに、洗練されたニューヨーカーとしての生活が始まる。そこへ故郷からある悲報がもたらされる。

 

 

 

終始どの場面からもグリーンが目に飛び込んでくる。緑豊かなアイルランドは「エメラルド色の島」と呼ばれ、ナショナル・カラーが「グリーン」なのだ。国のお祭りであるセントパトリック・デーは、皆がグリーンの服を着て、町はグリーンに包まれる。故郷を思う強い気持ちと、期待が沸き上がる新天地での日々。エイリシュの揺れる心模様を、ジョン・クローリー監督は洋服のグリーンの分量の増減で表現してみせる。

 

 

 

脚本は「17歳の肖像」などのニック・ホーンビー。クスッと笑えるさり気ない会話にリアリティを込め、移民の話す英語や識字の問題をさらりと描く。移民の生活の描き方も丁寧だ。誰もが貧しいながらも将来に希望を感じていた50年代、ニューヨークの下町の姿が浮かび上がる。

 

 

 

過去から続く狭い世界に生きていくか。それとも見たことのない広い世界へと旅立つのか。エイリシュは自らの人生を選択することで大人の女性に成長した。ラストシーン。未来へと向かう彼女の眩しい姿は、次世代の少女のチャレンジへとつながっていく。

 

 

 

71日(金)公開

 

1時間52

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

2016年7月1日(金)

神戸新聞夕刊「銀幕かわらばん」掲載

無断での転載はご遠慮ください。

 

 

 

『君がくれたグッドライフ』

 

 

 

 

ドイツ映画です。見終わった後、いろいろ考えます。

是非ご覧ください!

0 コメント

映画『殿 利息でござる』

 

この作品はタイトルと、ポスターのビジュアルとは違い、とても心に深く残ります。

コメディ要素たっぷりですが、人生の美しく崇高な使い方が描かれています。神戸新聞に拙稿しました。よければどうぞ。

 

『殿、利息でござる』

 

 

 

時代劇といえば、映画黎明期より、目玉の松ちゃんこと、尾上松之助に始まり、坂東妻三郎、市川雷蔵などのスター演じるヒーローが活躍するものだった。ところが、本作は、英雄不在の時代劇である。しかし、これが笑って泣ける爽快なエンターティメントに仕上がった。しかも実話だ。「武士の家計簿」の歴史家・磯田道史による「無私の日本人」収録の一編を中村義洋監督が映画化。

 

 

 

江戸中期、財政難の仙台藩は、民衆に重税を課し、年貢の取り立てや労役で人々は困窮していた。宿場町の吉岡宿。造り酒屋の十三郎(阿部サダヲ)は、町の行く末を案じていたが、町一番の知恵者である篤平治(瑛太)から、藩に大金を貸し付けて利息をもらうという、宿場復興の秘策を打ち明けられる。計画が明るみにでれば打ち首もの。それでも十三郎と仲間たちは、私財を投げ打ち、千両を集めるのだった。

 

人には、贅沢をしたい、栄誉もほしい、子孫に自分のしたことの素晴らしさを伝えたいという欲があるはずだ。しかし、日本には、昔からつつましさを美徳とする風潮がある。自律し、人様に恥ずかしくない自分でありたいという慎み深さと、自己顕示欲で揺れる人間臭さを、本作はコメディーの中に巧みに織り込んだ。十三郎らの秘策は、8年かけて見事に成功。その粘り強さもさることながら、後半の藩との攻防は、期待や不安に胸が激しく脈打つプロセスが、軽妙に描かれる。時代劇映画初主演となる阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡らのキャラクターもたっていてとても小気味いい。特に仙台藩の役人を演じる松田龍平の飄々とした面白さは見逃せない。

 

 

 

514日から公開中。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2016年5月20日神戸新聞夕刊「銀幕かわらばん」掲載

無断での転載・転用はお控えください。

 

 

0 コメント

映画『64ロクヨン 前編』

主役級の俳優達がスクリーンを彩る。オールスターキャストというと三谷幸喜監督作品のようだが、三谷作品と異なるのは、笑う要素が皆無であることだ。本作は「半落ち」などで知られる横山秀夫のベストセラー小説を映画化。演出を手がけた瀬久敬監督は、今も昭和の残像を追いかける男たちの姿や思いを見事に再現した。その手腕に感服する。

わずか一週間しかなかった昭和64年に発声した少女誘拐事件、通称「ロクヨン」。事件は未解決のまま14年の歳月が流れた。かつて刑事として捜査に加わった三上義信(佐藤浩市)は,現在は警務部の広報官として記者クラブとの確執や,刑事部と警務部の対立に神経をすり減らしていた。そんなある日、新たな誘拐事件が発生する。

 骨太な脚本にスピーディな演出。所々に挟み込まれる意味深なカット。この多層的なつくりにぴたりと納まる奥田瑛二、三浦友和、綾野剛ら俳優陣の重厚な演技。牽引するのは主役の佐藤だ。昨年の「愛を積む人」あたりからだろうか。男くささの中に円熟味が加わったように思う。組織の中でどのようにして「個」としていきていくか。満身創痍でその葛藤を表現する。

 

 実は、三上には数年前から行方不明になった娘がいるという設定だ。その父親の沈痛な思いが,雪に覆われた駅のホームに立っている姿で表現される。ロングショットにもかかわらず,父としても罪悪感に苦しみ、悲しみに包まれている深い思いが、たたずまいだけで伝わってくる。

 

 事件にかかわる「動」、人の心模様を描く「静」。このバランスが絶妙で,一瞬たりとも目が離せない。

 

2時間1分。

 

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

2016年5月13日付け 神戸新聞夕刊「銀幕かわらばん」掲載

許可の無い転載や転用はご遠慮下さい。

 

 

 

0 コメント

映画『マクベス』吉本新喜劇の皆さんと。

マイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤール出演の

映画『マクベス』のキャンペーン司会。

しかも大阪駅の時空の広場で!

めちゃたくさんの方に集まっていただきました!ありがとうございます。
明日から、なんばグランド花月で

「マクベス」が組み込まれているお芝居が始まります。

 


そこで、吉本新喜劇の皆さんが、よしもと新”悲”劇を結成して登場!
映画の宣伝と、いつものギャグ連発でめちゃワロタ。

楽しいお仕事でした。


映画『マクベス』は5月13日公開です!

 

0 コメント

『スポットライト 世紀のスクープ』

 

「スポットライト 世紀のスクープ」

 

 

 

題材やストーリーの質の高さが評価され、今年の第88回アカデミー賞作品賞・脚本賞に輝いた話題作は、米国でカトリック教会の暗部に切り込んだ新聞記者達の実話を基にした社会はドラマだ。「扉をたたく人」のトム・マッカーシー監督がジュシュ・マッカーシーと共に脚本も担当した。見事なチームプレーにより真実を追求する記者の姿に心が躍る。

ローカル紙「ボストン・グローブ」の特集コーナー「スポットライト」。地元のネタを、5人ほどの記者が何ヶ月もかけて独自で調査、報道している。新上司のマーティ(リーヴ・シュレイバー)は、ある神父が30年間におよそ80人の児童に性的虐待を加えているという疑惑調査を命じる。チームは真相を追うが、これが、とても地道な作業。彼らは、毎日出かけ、取材対象の相手が心を開いてくれるまでじっと待ち、罵声を浴びせられながらも証拠を追う。近年、聞かれなくなったジャーナリスト魂という言葉を思い出す。   

 

虐待にあった人物は、当時のことを聞かれると、ほとんどが泣き崩れてしまう。幼少時代に強烈な経験をした子供は、大人になっても事実を受け入れられず、未だ絶望と共に生きてきたことがわかる。

  

虐待場面は全く描かれない。子供が出てくる場面もほとんどないと思っていたら、ラスト近く、教会で歌う子供聖歌隊の姿が数秒間、挟まれる。子供達の澄んだ歌声は、記者達がいう「魂に対する犯罪」だという言葉の重みを増幅させた。本作は「正義」を振りかざしたりはしない。「知っていたのに見ないふり」をすることは誰にだってあるだろう。しかし、それを反省し、修正する勇気を持つことの尊さも語っている。

 

 

415日から公開 2時間8分 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

神戸新聞 2016年4月15日金曜日 夕刊「銀幕かわらばん」掲載

神戸新聞より転載許可済み

無断での転用はご遠慮下さい。

 

0 コメント

宮西達也さんから学んだこと

大阪高島屋で開催されていた「宮西達也ワンダーランド展」

 

会期中、ずっと司会でご一緒させていただいていた絵本作家、宮西達也さん。

 

東京から来られる日は朝10時には会場にきて、展覧会場の壁に子供達のリクエストに答えて延々とイラストを描く。
絵本の読み聞かせもサイン会も、決まった時間以外でもバンバンされて、ずっーとお客さんのためになにかしら働いている。ほんとに心動かされました。わたしもいろんな絵本を宮西さんと読ませてもらい、ほんとに楽しかった!とにかく作者が読む絵本の面白さを近くでずっと聞かせていただけたのは宝物。同じ絵本でも毎回、表現が変わる。「読むの、うまくなっちゃだめだよ」とだんだん慣れてきた私に深いい話を言ってくださったり。
表現者として何が大切かを学ぶ日々でした。
大阪はこれで終わりですが、また今月末からの京都でご一緒できます。
表現者としての自分を新たに見つめなおせたことに心から感謝して💜...
『シニガミさん2』は初めて読んだ時、めちゃ泣いた絵本。


あかしは
0 コメント

映画「アイリス・アプフェル 94歳のニューヨーカー」

 

「アイリス・アプフェル 94歳のニューヨーカー」

 

 

 

「ひらめきが大切よ、ジャズの即興のように色々試すの…」と、カラフルな大ぶりのアクセサリーを重ねづけする感覚について語るのは、ファッションアイコンとしてニューヨークで今も輝き続けている女性、アイリス・アプフェル。なんと94歳!!背筋もシャキッと伸びて、紡ぎ出す言葉は人生の指針になるような名言ばかりです。

 

アイリスは1950年代から夫のカール・パテルとともにテキスタイル会社を設立し、ジャクリーン・ケネディを顧客に持ち、歴代大統領からもホワイトハウスの装飾を任されるなど、インテリア・デザイナーとして大成功しました。しかも彼女は、ワンコインショップで売られているようなチープなアクセサリーを堂々とセーターなどと組み合わせてオシャレに着こなし、独創的なファッションスタイルを確立。2005年には、メトロポリタン美術館が彼女のファッション・コレクション展覧会を開催したほどです。この展覧会は、派手な宣伝をほとんどしなかったにも関わらず、口コミを中心に驚異的な動員数を記録。アイリス・アプフェルは、今もファッションアイコン・起業家として世界中のクリエイターから尊敬されている存在なのです。

 

本作は、そんな彼女の生き方に迫ったドキュメンタリー。カメラは、アイリスの成功の秘訣に迫るべく、展覧会や老舗デパート「バーグドルフグッドマン」でのディスプレイ企画、アイリスが出演しアクセサリーを売るTVショッピング(すぐに売り切れ!!)などの舞台裏に潜入し、彼女の行動に密着します。その行動から、彼女が何故こんなにも皆から愛され、尊敬されるのかが見えてきます。
彼女は、夫と世界中を旅し、中国の少数民族の衣装やアフリカの民族衣装を手に入れ、それをとても大切に扱い、ビンテージアクセサリーと組み合わせる独特のファッションを展開しますが、彼女は、そういったものを身につけることで、それぞれの民族の女性たちへの様々な歴史や伝統・文化への畏敬の念を表現しているように思います。

アイリスが、アフリカの品を扱っているお店で「子供の時、ハーレムの女性たちが正装して教会へ行く姿がステキで、じっと見ていた」と語るシーンがありますが、その言葉の裏には深い愛が見え隠れします。アイリス自身が彼女たちの歴史が詰まった衣装を身にまとうことで、彼女たちに寄せる慈愛を伝えようとしているような気がするのです。愛を伝えるために服をまとう。そこに皆が惹きつけら、彼女は奇抜なファッションが多いニューヨークでひときわ輝いてるのでしょう。

 

そういえば、本作では長年連れ添った夫のカールとの夫婦愛も描かれます。これが本当に素敵です。カールはアイリスとの日々を「美しい旅のような人生だった」と言うのですから。そんな風に夫から言われるなんて、同じ女性としてまだまだだなぁと感じずにはいられません。
「ルールはない。あっても破るだけ」というアイリス。一人の男性と半世紀を超える愛を紡ぎ、なおかつ自由に楽しく生き、そしてビジネスも成功させる。彼女のスタイルはどこを切り取っても、人生のお手本になる要素がぎっしり詰まっています。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

関西電力 はぴeみる電スタイルマガジン3月号

「津田なおみのシネマレポート掲載」

 

メイクと映画♫

今日はトークショー&映画舞台挨拶司会の二本立て。
トークショーは
RMKのRumikoさん。
ある商業施設の店長研修でのトーク。35年間、競争激しいNYでやってこられた誇りと自信が感じられるお話の数々。どんなことでも新しいことをする時は壁が来るもの。誰もが同じ。相手をリスペクトして絶対手を抜かずやっていれば道は開ける!と熱く語ってくださいました。

 

 

 

夜は、3月12日公開、松竹映画「家族はつらいよ」の舞台挨拶司会。

『家族はつらいよ」公式サイト↓

http://kazoku-tsuraiyo.jp/

山田洋次監督、橋爪功さん、吉行和子さん登壇。

冒頭、橋爪さんが「こんばんは。妻夫木聡です!」この一言でどっかーんとお客様が大笑い。

橋爪さんはずっと大阪弁。それを監督がとても気に入られて盛り上がりました。
ほんとに楽しい、愉快な舞台挨拶になりました!
映画は笑えて、身につまされて。うちもここのところ、家族に諸々あり、家族会議ばっかりやってるから、この映画の平田家のよう。でもいろいろあるけど、やっぱり家族は家族。付き合いをやめるわけにもいかないし、一生共にいるのだから。優しく慈しみが必要と監督は映画を
締めくくってはります。
妻夫木さんも蒼井優さんもすごくいいですよ✨

 

0 コメント

『ディーパンの闘い』

 

『ディーパンの闘い』

 

 

 

欧州で起きている移民問題。日本にいる我々も無関心ではいられない。本作は、スリランカからフランスへ逃れた偽装家族を通して、人種・宗教・暴力・移民問題に揺れる今の欧州を浮き彫りにする。

 

内戦で妻子が殺された兵士ディーパン(アントニーターサン・ジェスターサン)。内戦下のスリランカを逃れるための手続きをしていると赤の他人の女性ヤリニ(カレアスワリ・スリニバサン)が親を亡くした子供を連れてやってくる。3人は家族を装うことで、難民審査を通り抜ける。ようやくフランスで団地の管理人の職を得たディーパンは、3人でパリ郊外の集合団地に住み、互いの距離を縮めていく。しかし、団地には密売組織が巣くい、新たな暴力に巻き込まれていく。

 

ディーパンを演じるジェスターサンは、スリランカ内戦の元兵士で、亡命後、作家として活躍している人物だ。だからこそ本物の緊迫感が漂う。しかし物語では、何故、ディーパンが、反政府軍として戦っていたのかは明らかにされない。挟みこまれるのは、ジャングルの中で大きな身体を揺らす象の姿だ。この象が意味するものは何であるのか。本作でカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した、フランスを代表する監督ジャック・オディアールは、一切の説明を省き、次に何が起こるかわかない緊張感を漂わせながら、美意識の高い映像で偽装家族を追いかける。後半、ディーパンは、再び銃を手にするが、それは、国の大義のためではなく妻子のためだ。偽装家族から真の家族になっていく幸せ。そんな場面があるからこそ、観客と移民問題の距離が縮まる。

 

 

 

2月12日から公開中

 

1時間55分。

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

神戸新聞2016年2月19日付け夕刊

「銀幕かわらばん」掲載

神戸新聞より転載許諾済み

無断での転用はご遠慮ください。

 

 

0 コメント

『キャロル』

『キャロル』

 

「人は恋に落ちると、相手をひんぱんに「見つめる」ようになりますね。

知らない間に相手を目で追っていたりして…。気づいてほしい。でも恥ずかしい…。人の心は裏腹です。

©NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED /CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
2014 ALL RIGHTS RESERVED
    

たしか、ポリスというバンドのヒット曲に「見つめていたい」なんていうのもありました。 本作は「見つめる」という視線の交錯を巧みに使い、当時、タブーだった同性愛に向かう女性の苦しみや悲しみ、そして喜びも描いている作品です。

 

 

舞台は、1952年のニューヨーク。もうすぐクリスマス。なんとなく街も華やいでいます。高級百貨店のおもちゃ売り場でアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)。そこに、娘へのプレゼントを探しにキャロル(ケイト・ブランシェット)がやってきます。ゴージャスな毛皮に身を包み、優雅で気品に満ちた美しさとともに、謎めいたムードもある彼女に、テレーズは目が離せなくなりました。買いものをしたあと、手袋を忘れていったキャロル。テレーズはキャロルの家に手袋を郵送し、それが縁で二人は親密さを増していきます。娘の親権をめぐって、離婚訴訟中の夫と争うキャロルと、恋人からの求婚に思い悩んでいるテレーズ。二人は同性ながらも強く惹かれ合っていくのでした…。

 

 

初めて2人が出会うシーン。冒頭でご紹介したように、お互いを見つめる視線によって、二人が恋に落ちる瞬間を鮮やかに描きます。テレーズが遠くにいるキャロルを見つめ、そしてその視線にキャロルが気づき…。視線のズレでお互いの感情を表現する巧みな演出。本作でも描かれますが、1950年代、同性愛は心の病と思われていました。ですからキャロルは、家族に言われ、仕方なく病院で治療をしたりするのですが、2人はそれぞれの心の中で何が起きているのか、この感情が何なのかはわかっています。奥に秘めた熱い思い。触れたいのに触れられない。抑制の効いた演出のなか、色彩は美しく洗練され、どのシーンも見事に整ったカラーコーディネートが、饒舌に2人の思いを語りかけてきます。監督であるトッド・ヘインズが『エデンより彼方に』(2002年)でも採用した色彩の演出。女性たちの衣装(特にキャロルの上質な服の数々!)や、部屋のインテリアも50年代のニューヨークを再現し、どの場面を切り取っても美しい絵画のようです。

 


キャロルを演じるのは『ブルージャスミン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェット、テレーズには『ドラゴン・タトゥーの女』などのルーニー・マーラです。2人の遠慮がちな交際は、旅行に出かけたことで大きく変化します。女性同士の恋愛というとショッキングな内容では…などと思いがちですが、性を超えたところにある、目の前の障害を乗り越えようとする2人の普遍的な恋の物語です。

ストーリーを追うだけでも、2人の恋の行方に魅了されますが、テレーズより年上のキャロルが、彼女を自分の虜にしたくて、はじめから恋の駆け引きを意図的に行った(わざと手袋を忘れるなど)と思って見てみると、恋の形が全く違うものとしてみえる作品でもあります。
いずれにしても、今年度のアカデミー賞候補といわれている作品ですので、チェックしておいてくださいね!

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

関西電力 はぴeみる電サイト 『スタイルマガジン』2月号

「津田なおみのシネマ・レポート」にて掲載。

無断での転載はご遠慮下さい。

 

0 コメント

映画「の・ようなもの の・ようなもの」

 

森田芳光監督のファンは沢山いらっしゃいます。

私もその一人でした。彼の世界観を再現するかのように新しい作品が公開されています。

神戸新聞に拙稿しました。

 

 

「の・ようなもの の・ようなもの」

 

 

 

「情けは人の為ならず」これは人に親切にすれば、相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、という意味だが、文化庁の平成22年度国語に関する世論調査では、親切にするのはその人のためにならないと言うことだと勘違いしている人がかなりいるそうだ。

 

2011年に急逝した森田芳光監督は、「家族ゲーム」や「阿修羅のごとく」など様々なジャンルの映画を手がけた。デビュー作「の・ようなもの」(1981)は、彼が好む「人の情け」や「人の滑稽さ」を描いた作品であった。本作はその35年後の物語として、これまで森田組に関わったスタッフ、キャストが集まり製作された。

 

東京の下町。落語家一門の出船亭に入門した()(でん)(松山ケンイチ)は、師匠の()(こめ)(尾藤イサオ)から、かつて在籍していた()(とと)(伊籐克信)を探してほしいと頼まれる。一門のスポンサーでもある後援会長(三田佳子)が、彼の落語を聞きたいと言ったからだ。志ん田は、手がかりを集めようと師匠の娘である夕美(北川景子)と奔走する…。

 

 

 

()(でん)の生真面目さ、()(とと)のその日暮らしの気ままさ、夕美の破天荒さなどを、日常のしぐさやしゃべり方、癖などで表現し、人間の可笑しみや滑稽さを描写する。森田監督おなじみのスタイルを、35年前の前作とそっくりの冒頭シーンを含めて、森田組で助監督を務めていた杉山泰一監督がしっかりと受け継いだ。前作にも同役で出演した尾藤イサオや伊藤克信の体つきの変化や顔のしわの深さが35年の月日を如実に語るのも面白い。ラストの人情味溢れる場面は「情けは人の為ならず」の意味がよくわかる。

 

 

 

2016116日公開

 

1時間35

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

神戸新聞1月22日(金)夕刊 銀幕かわらばん掲載

神戸新聞から転載許諾済み

無断での転用はご遠慮下さい。

 

 

0 コメント

映画「はなちゃんのみそ汁」

 

「はなちゃんのみそ汁」

 

 

 

 

 

古くは吉永小百合主演の「愛と死をみつめて」、近年の長澤まさみ主演「世界の中心で愛を叫ぶ」などは病による別離の苦悩を描写した「難病もの」と言われるジャンルである。主人公に肉体的な死は訪れるが、精神的な愛は永遠に継続すると終止符を打つ。このジャンルに人気があるのは「永遠」に感動するからだ。本作も事実を基にした「難病もの」。しかし「ペコロスの母に会いに行く」で脚本を担当し,今回が監督デビューとなった阿久根知昭は、涙より、ほのぼのする笑いに満ちた家族愛を紡いだ。

 

 

 

新聞記者の信吾(滝藤賢一)と、音大生だった千恵(広末涼子)。結婚を考え始めた矢先、千恵は乳がんを宣告されるが、2人は結婚し、千恵は左乳房を摘出する。程なく千恵は妊娠。子供を産むと再発の可能性が高くなるとされ、千恵は悩んだ末に、長女・はなを出産した。

 

 

 

千恵は代替療法から「生きることは食べること」を学び、小さなはなに、みそ汁の作り方を教える。それは楽しく料理を教えるというより、千恵の覚悟がこもった緊張感が漂う場面だった。彼女は、がんになったが結婚を決め、再発の危険を承知で出産することも自分で決めた。もちろん家族の支えもあったが、最後は千恵自身が決断した。「自分の人生の責任は自分で持つ」という強い思い。千恵は大事な娘に、みそ汁の作り方を通して、人生の創り方を伝えようとしていた。「難病もの」だが、人生を肯定する内容を大いに含み、鑑賞後に幸福な思いが残るのは、はなを演じた赤松えみなの素朴さによるところも大きい。千恵が何度もつぶやく「私はついている」という言葉の使い方も絶妙だった。

 

 

 

19日公開

 

1時間58

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

神戸新聞2016年1月15日夕刊「銀幕かわらばん」掲載

神戸新聞より転載許諾済み 

無断での転用などはご遠慮下さい。

 

 

0 コメント

USJ~~!


USJで15日からはじまる、「ユニバーサル・クールジャパン2016」の取材に行ってまいりましたー!


きゃりーぱみゅぱみゅさん来場!

お人形さんみたい。

 

彼女をモチーフにしたライドが出来ていて、ゴーグルをかけて乗り物に乗るアトラクションですが、いや〜言葉では表現するのが難しいー。すごい異次元を体験できます。彼女があちこちに登場するライドです!彼女の世界観をそのまま体験する感じでこれまでにないアトラクションでした。実際乗ってみてほしいです!

 

 

他にもバイオハザード、進撃の巨人、エヴァンゲリオンなどのライドが明日からスタートします!

 


海外からの取材が多かったのも、クールジャパンが世界で注目されてるからだ!と司会の方がおっしゃってました。その通りだわ。

久しぶりのUSJ。やっぱりワクワクするー。でも、映画ファンのわたくしとしては映画のアトラクションがどんどん減るのは悲しいですT_T。ハリーポッター頑張れって感じ。

0 コメント

映画「恋人たち」

 

「恋人たち」

 

 

 

今、日本で起きている不条理をテーマに、理屈に埋没することなく豊かな感性とともに人の絶望と希望を描く。数々の賞を受けた「ぐるりのこと。」から、7年ぶりとなる橋口亮輔監督作品である。

 

 

 

 

物語は3人のエピソードが交互に描かれながら進行する。

 1人は、3年前に妻を通り魔に殺され鬱屈した思いを抱えながら生きているアツシ(篠原篤)。2人目は、毎日を目的なく過ごし、皇室の追っかけをした際のビデオを見ることだけが楽しみという主婦、瞳子(成嶋瞳子)、3人目は、同性愛を世間に隠しながら生きるエリート弁護士、四ノ宮(池田良)。3人の日常が淡々と描かれつつ、理不尽なことがまかり通る世の中への絶望、世間の偏見や差別、法の不備、東日本大震災後の失望など、あまたな困難に巻き込まれながらも、生きていくしかない「今」を切り取っていく。

 

絶望に打ちのめされた時、人は様々な表情をみせる。アツシは誰とも関わらないように寡黙になり、怒りと喪失を押し込める。瞳子は、家で小説や少女漫画を描くことで現実逃避する。四ノ宮は、作り笑いを浮かべ自分の感情を遮断する。そんな3人が、時折見せる虚無の表情が恐ろしいが、誰の心にも内包されていることを彼らの行動が物語る。橋口監督のもと、ワークショップで即興演技の訓練を積んだ、ほぼ素人に近い俳優たちが、圧倒的な存在感を発揮している。

 

人は望まなくても、他者と関係を持ちながら生きていくしかない。しかし、時にそれは、自分が心の闇として抱えていたものをさらけだし、希望へつながるきっかけにもなる。

 甘い予感を抱かせるタイトルからは想像がつかないような、人間の根幹を描く作品である。

 

 

 

公開中。

 

2時間20分。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

201511月27日付け 神戸新聞夕刊「銀幕かわらばん」掲載

無断での転載・転用ご遠慮ください。

 

 

 

奥田さんの映画は最高に瑞々しかった。奥田さんが撮る場所には顔(表情)があって、人には血が流れていて、まるで映画そのものが一つの命を宿しているかのように、生温かい感触が伝わってきた。いわゆる「社会派」的な重いテーマを内包しながら、映画は一切の理屈に埋没することなく、豊かな感性とともに人が生きるとは何かを描いていた。

 

 奥田さんの映画は最高に瑞々しかった。奥田さんが撮る場所には顔(表情)があって、人には血が流れていて、まるで映画そのものが一つの命を宿しているかのように、生温かい感触が伝わってきた。いわゆる「社会派」的な重いテーマを内包しながら、映画は一切の理屈に埋没することなく、豊かな感性とともに人が生きるとは何かを描いていた。

 

0 コメント

紀里谷和明監督と。「ラストナイツ」キャンペーン

今日も一日、紀里谷和明監督と一緒に『ラストナイツ』舞台挨拶でした!

上映後のティーチインでは、監督のお話で感動して泣くお客さんがいっぱい。

 

「自分で一番大事にしてるものは?」とお客さんからの質問。監督は「自分に正直である」と答えられました。
今日も監督の厳しくも、温かくて熱いメッセージが続々と。...

 

 

 

わたしも監督から今回も、学びと愛をいただきました。スタッフみんな、監督が大好きです。ありがとうございました!

 

「ラストナイツ」是非見て下さい!!

0 コメント

映画「起終点駅 ターミナル」

 

「起終点駅 ターミナル」

 

 

 

人生の終わりへと向かっていたはずの男女が出会い、孤独を分かち合い再生していく。かつて、降旗康男監督と高倉健コンビで作られた「駅 STATION」や「ホタル」などで描かれたような、日本映画のよさをしみじみと感じさせてくれる篠原哲雄監督作品である。

 

 

北海道で、裁判官をする鷲田完治(佐藤浩市)の前に、学生時代の恋人・冴子(尾野真千子)が被告人として現れる。再び、冴子と親密な仲になった完治は、このまま東京の妻子の元には帰らず北海道にとどまる決心をしていた。しかしその矢先、冴子を失う。ほぼ台詞が無く2人の表情の切り返しだけで展開するこの場面は、降り注ぐ白い雪に覆われた駅のホ-ムが心象風景となり、役者の演技のうまさが相まって「何かが起こるのでは…」と観客にいい緊張を持たせ、映画鑑賞の喜びを与えてくれる。

 

その後25年間、完治は贖罪の思いから、国選弁護人として釧路でひっそりと暮らしていたが、弁護を担当した椎名敦子(本田翼)が完治の家へやって来る。

 

一人暮らしをしている完治は料理が得意だ。仕事帰りに市場で買い物をして、手際よくザンギ(唐揚げ)を揚げる姿は、世捨て人のような生活を送りながらも、生活に小さな彩りがあることを示唆していて、ほっとさせられる。

 

陳腐な台詞などで説明せず、完治の隣に住む痴呆老人やその息子、纏わりつく地元の暴力団組織の組長(中村獅堂)などを巧みに絡ませながら、北海道の豊かな食材や自然を織り込むことで、登場人物たちの背景や人生の機微を綴っていく。新たな人との関わりが、終わりだと思っていた場所を始まりの地にさせる。桜木紫乃の短編小説の映画化。

 

 

 

117日から公開

 

1時間49分。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2015年11月13日(金)神戸新聞夕刊 「銀幕かわらばん」掲載

無断での転載・転用はご遠慮ください。

 

0 コメント

宝物♪

映画祭のあとの交流会にて

2ショット。



宝物になりました(^^♪。

0 コメント

神戸100年映画祭奥田瑛二様

映画祭のトークショー。

この様子をシネルフレの江口由美さんが丁寧にトークを拾って下さいました。    http://cineref.com/news/2015/11/kobe100-okuda.html

 

神戸100年映画祭2日目。

昨日の神戸百年映画祭。
20年前、震災後にアサヒシネマで「幸せの黄色いハンカチ」の上映がありました。当時のスタッフが、映画から勇気と希望を届けたいと思ったからです。
当時のこの映画祭のスタッフは、健さんから言葉をもらえたらどれだけ神戸の皆さんが元気をもらえるだろうかとおそるおそる手紙を書きました。
健さんは、その言葉を温かく受けとめて下さり、15分にもわたるメッセージを録音して下さいました。ゆっくりゆっくり長い間をとりながら、丁寧に1つ1つの言葉をすくい上げ、僕がお役に立つのでしたら舞台挨拶でもなんでもします。生きる気力を失わないで下さいと心がこもった言葉でした。
節目の20回を迎えた今回の映画祭。私たちスタッフは、健さんに来ていただきたいと密かに思っていました。あの時の感謝の気持ちを伝えられたらと。しかしそれは叶わぬ夢となりました。そこで、昨日、20年前の録音を20年ぶりに会場に流し、お客様と共に聞きました。みんな、みんな泣きました。


そして上映された「駅 STATION」


倍賞千恵子さんとのラブシーン。流れてくる舟唄。飛び立つ白い鳥たち。
これからも誠実に、人を大切にして誰かの役に立ちながら生きていきたい。そう、心に誓いました。

0 コメント

映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」







(C)Bernd Schuller


「ヒトラー暗殺、13分の誤算」


歴史に埋もれていた人物が画面に登場する作品は、鑑賞の楽しみを増す。しかも、ドイツ政府が長年に渡って封印してきた、ヒトラー暗殺未遂事件の犯人についてとなるとなおさらだ。

ヒトラー暗殺計画は、40件以上実行されたという。その中で本作は、訓練されたスパイでも、反ナチ運動家でもない、一般市民が単独で起こした実話が基となっている。


1939年、ミュンヘンで演説を行っていたヒトラーは、いつもより早く切り上げた。その直後、会場で時限爆弾が爆発。ヒトラーが退席から、わずか13分後だった。計画は緻密かつ大胆、時限装置付の爆弾は精密かつ確実。ゲシュタポは英国の諜報員の仕業だと睨むが、逮捕されたのは、ゲオルク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)。彼は、昼間は湖で泳ぎ、時計や家具つくりで生計を立て、音楽と自由を愛する田舎の男性だった。


1930年代初頭、全体主義の空気がじわじわ広がる中で、市民が思考停止になる怖さ。子供達が興じるカードゲームの絵柄は戦闘機だ。村の入り口に突然「ユダヤ人お断り」と言う看板が掲げられ、恋人がユダヤ人だと知れた女性はののしられ、村八分にされる。また、毎年の収穫祭が、ナチスをたたえる映画の上映会に変わっていく。

物語は、巧みなナチの宣伝によって、ファシズムが伝統的な村社会にするりと入っていく様子と、それを「危険だ」と感じるエルザーの研ぎ澄まされた感覚を対比することで、彼が、いかにして事件を起こしたのかを再現していく。ドイツの小さな村の美しい湖水の景色が、いつまでも残像になる。


10月24日より公開

1時間56

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

2015年10月23日付け

神戸新聞夕刊「銀幕かわらばん」掲載
神戸新聞から転載許可あり。

無断での転用はご遠慮下さい。


0 コメント

DEAR ダニー 君へのうた

Dear ダニー君へのうた」

 

成功者と呼ばれる人物が皆、幸せとは限らない。実際にあったたエピソードをもとに、ある老年ロックスターの第2の人生を通して「幸せな成功者」とは何かを描くヒューマンドラマである。

 

往年の大スター、ダニー・コリンズ(アル・パチーノ)は、かつての大ヒット曲を唄うツアーを続け、空しい毎日を送っている。ある日、マネージャーのフランク(クリストファー・プラマー)が、若い頃のダニーに宛てた“ジョン・レノンからの手紙”をみつける。そこには「音楽に忠実に。力になるよ」と書かれていた。ダニーは、人生を変えようと決心し、娘のような年齢のフィアンセと別れ、ツアーをキャンセルし30年ぶりに新曲を作ろうとする。そして会ったことのない息子に会う旅にでる。

ダニーは自分のことについてはいい加減だが、人のためなら、金とコネを使ってなんでもする。デリカシーはないが、それによって周囲の人は生きる希望を与えられる。その輪はマネージャーから孫、息子、宿泊しているホテルの女支配人にまで広がっていく。ミュージシャン役は初めてというパチーノが、ポップな曲を楽しい振り付けで歌い、大スターの豪放磊落な面を愉快に演じている。節目の場面で、レノンの歌が使われ、初めてダニーが手紙を読む時には『イマジン』が効果的に流れる。ダニーがレノンの手紙に影響されたように、周囲の人間にとって、ダニーはジョンと同じ役割を果たすようになる。他人に貢献する時のダニーの笑顔は最高に輝く。それこそが、人生の喜びなのだ。

926日公開

1時間47

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

神戸新聞10月2日夕刊「銀幕かわらばん」掲載

神戸新聞より転載許諾済み

無断での転用や転載はご遠慮下さいませ。

 

 


0 コメント

神戸100年映画祭、今年のゲストは・・・。

昨日夕方、映画「赤い玉」の大阪初日舞台挨拶で来られた奥田瑛二さんにお会いしてきました!
舞台挨拶後の奥田さんにご挨拶。「楽しみにしていますよ」と目をじっと見て柔らかい声で言われ、ちょっとドキドキ《笑》つないでくださったかんこさん、ありがとうございました!
今公開中の「赤い玉」でもセクシーです(#^.^#)。是非ご覧ください。


そう!今年の神戸100年映画祭、11月2日初日のゲストは、奥田瑛二さんです!戦後70年をテーマに出演作「海と毒薬」、ご本人が選ばれた作品で、また監督作でもある「長い散歩」を鑑賞後、1時間のトークショー。奥田さんの映画のお話たっぷり聞いていただけますよ。長田ピフレホールです。

http://kff100.com/


0 コメント

アラビューランチパーティ

アラウンドビューティクラブのランチパーティ、盛大に開催されました。

2013年3月より活動を行っている「around beauty club」(ABC)は ドレスアップをし、女性であることを存分に楽しむことで、ドレスアップ文化を日本に根付かせ、 日本に活き活きとした輝く大人が増えることを理念とし活動しています。理事には太田光代さん、桂由美さんなどがいます。

https://www.aroundbeautyclub.com/


関西支部は昨年発足したばかり。原タカコ代表のもと、これから「学び」と「美」をテーマにいろんな事にチャレンジしていきます。

昨日は、太田光代理事と原タカコ関西支部代表のトークショー、太田理事との撮影会、抽選会など盛りだくさんの内容でした。お越しくださった皆様、ありがとうございました。

映画「ボーイ・ソプラノ」


「ボーイ・ソプラノただひとつの歌声」

 




全ては流れていく…。主人公の「ボーイソプラノ」にも声変わりがやってくるし、優秀な指導者でも引退の時期は来る。しかし、限られた時間だからこそ輝くものがある。

本作は、一人の少年が合唱団で指導者と出会い歌う喜びを知ることで大人へと成長していく物語。

 

複雑な家庭環境に育った少年ステット(ギャレット・ウェアリング)は、たぐいまれなる美声の持ち主。そんな彼が、名門少年合唱団へ入学する。しかし、他の生徒とトラブルばかり…。少年たちの育成を任されているのは、厳しい指導で知られているカーヴェル(ダスティン・ホフマン)だった。彼は才能がありながらも無駄にしているステットに対して、特に厳しい指導をする。

 

米アカデミー賞作曲賞に輝いた「レッド・バイオリン」(1998年)でも、音楽にこだわって演出をしたカナダのフランソワ・ジラール監督は、今回も日本の「ほたるこい」など数々の合唱曲を挿入。練習や、コンサートでの歌声を聞くだけでも価値がある。

子供の心の移り変わりを丁寧に拾い上げ、それによって大人たちの心も変化していく様子を挟む。合唱団の資金繰りや他の合唱団との競争など、現実的な側面も描かれることで重層的な物語となっている。まるで重なり合うボーイ・ソプラノの歌声のようだ。ラストでステットに「なぜ、あんなに苦しい練習をしたの?」と聞かれたカーベルは「結果ではなく、その学びに意味がある」と答える。ステットには常にライバルがいた。そこに嫉妬や勝負心が生まれ、競い合うことで知らぬ間に自身の技術と精神がたくましく伸びていた。その間に培う「学び」こそが人生の深さを作るのである。

 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

神戸新聞 9月11日付け夕刊「びびっとシネマ」掲載

神戸新聞より、転載許可あり。

無断での転用はご遠慮ください。

911日公開

1時間43


0 コメント

「GONINサーガ」

昨夜は「 GONIN サーガ」舞台挨拶の司会をさせていただきました。

 

石井隆監督、 東出昌大さん、桐谷健太さんとご一緒しました!

大阪出身の桐谷さんと、大阪住まいをされたことがある東出さんの濃い関西ネタで盛り上がりました!

 

十三の話とか阿波座の話とか・・・笑。

舞台挨拶の様子はここです。


   映画はかなりバイオレンス。
9月26日公開です!公式サイトはこちら。


0 コメント

タカラヅカ観劇

母と久しぶりのタカラヅカ観劇。


今回はコメディミュージカルで、みんな歌が抜群にうまい!!


劇場に行くまでのティータイムで、母とすでに喋りすぎて、笑いすぎて疲れたーとなるのは、いつものこと^_^;


こんな風に母との時間、大切にしたいと最近は心から思います。

0 コメント

『死霊高校』

この写真、怖いですね。

階段の下から、何かがやってきそうで…。


神戸新聞に拙稿しました。

よければどうぞ。




『死霊高校』


日本でも「学校の怪談」シリーズがヒットしたように「ホラー映画」と「夜の学校」は相性が良いようである。

米ネブラスカ州のある高校を舞台に繰り広げられる一夜の恐怖の物語だ。


ビデオカメラを手に深夜の学校に忍び込んだリース(リース・ミシュラー)とファイファー(ファイファー・ブラウン)ら男女4人の高校生。

目的は翌日公演予定の演劇「絞首台」を中止するため、舞台セットを破壊することだが、気が付けばドアに鍵がかかって校舎から出られなくなり、突然、怪奇現象が起こり始める。


製作は、悪魔を主題にした映画「パラノーマル・アクティビティ」のチーム。

登場人物がビデオカメラで撮影した映像をスクリーンに映し出すスタイルを採用し、カメラと登場人物の視線を一致させるカメラワークによってリアリティーが増す。日本では「主観ショット」と呼ばれ、最近のホラー映画でよく使われる。


手持ちカメラの予測不能な動きは生々しい。演劇用の絞首台と首つりロープが設置された舞台を登場人物たちが何度も歩き、そのたび、吊ってあったはずの

ロープが床に落ちている映像や、誰かが立っているのではと思わせるシーンがあって不気味だ。


しかしホラー映画の醍醐味は、今から何かが起きそうだというハラハラする時間が積み重なるサスペンスの部分にある。ここで恐怖が募れば、人が振り向くだけでも怖いものだが、本作はそこが少々欠落。突然大きな音が出ても、『恐怖」というより「驚き」で終わってしまうことが多かったのはもったいない。


1時間21分

8月22日から公開


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

神戸新聞 2015年8月21日付け夕刊「びびっとシネマ」掲載

神戸新聞より転載許諾済み

無断での転用はご遠慮ください。


0 コメント

「ジュラシック・ワールド」

日本でも公開され、ヒット中の「ジュラシック・ワールド」

神戸新聞に拙稿が掲載されました。

よければ、どうぞ。

 

『ジュラシック・ワールド』

 


 それにしても、パニック映画であるのに、なぜこんなにワクワクするのだろう。壮大な音楽、恐竜の闊歩する姿などの魅力に加え、「恐怖」を「冒険」として描くことからだろうか。


中南米のコスタリカ沖の島に新たに建設された恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」では、球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。22年前のシリーズ第1作で描かれた「ジュラシック・パーク」で大事故があったにも関わらず…。


さらなる人気を獲得したい責任者のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、恐竜行動学のエキスパートのオーウェン(クリス・プラット)の警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性を持つ恐竜インドミナス・レックスを生み出す。


シリーズの生みの親である製作総指揮のスティーブン・スピルバーグは、本作が長編2作目というコリン・トレボロウを監督に抜擢。彼は子供の頃に見た1作目に敬意を払いつつ、新種の恐竜が人間を騙したり、罠にはめたりするシーンを登場させ、恐怖を煽る。


未知の恐怖との出会いは「災難」ではなく「好奇心」として置き換えられ、登場人物はそれをすり抜けた後、「成長」を得る。子供はもちろん、キャリアアップしか頭になかったクレアも、ラストには人を愛することを知るのである。


しかし、そんな「冒険」の始まりが、「人間は何でも支配できる」という尊大さである、との警鐘も忘れていない。

 

85日から公開 2時間5

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

神戸新聞2015年8月14日付け夕刊

「びびっとシネマ」掲載

転載許可済み。無断での転用はご遠慮ください。

 

0 コメント

トークショー。

昨日は京都にて。



元19のメンバーのお一人で、

イラストレーター、詩人など多方面でご活躍の326(なかむらみつる)さんとの

トークショーでした。


トークショーといっても、326さんのゆったりした雰囲気で、子供達との

ぬりえワークショップも開きながら

ゆるゆるっとした感じで話がすすみました。とても面白くて楽しい時間でした。


子供と達のワクワクの時間はあっという間ですね。


326さんは子、供の頃から絵を描くのが好きで、絵を描くと普段仲のよくない

お父さんとおじいさんが仲良くなって自分も褒められるから嬉しくて描いていたとか・・。

「みにくいあひるのこ」のお話が嫌いだとか・・・。


久しぶりのノープランでの司会進行(笑)


326さんのおしゃべりに、皆さん癒されたようでした・・。

ありがとうございました。






0 コメント

竹野海上花火大会

昨日のたけの海上花火大会の
フィナーレの写真です。

今年も司会を務めさせていただきました。海から上がる花火を皆、砂浜に座って見るというのが楽しい~。


ここの花火大会は、温かいのです。

誰かからだれかへメッセージを花火とともに送るメッセージ花火や、子供が考えた花火を実際に花火師さんが製作してあげる子供夢花火などお客さんの力を借りて上げる花火があるのです。

都会の花火のように派手さはないですが

とてもアットホームで私は大好きです。


でも、今年はひとつ失敗がありましたT_T。
でも、それをバックで演奏してくださってるバンドの方々がすかさず音楽でフォローして下さいました。ここに詳しく書くと長文になるので避けますが、ほんとにプロフェッショナルなお仕事でした。


お客さんには私が間違えたとはわからないような素晴らしいフォロー。ただ、与えられた自分の仕事だけやればいいというのではなくて、仲間を最大限引き立てながら良いものを作り上げる姿勢。ありがとうございましたm(__)m




0 コメント

映画『人生スイッチ』

「人生スイッチ」

 

人が怒り心頭に発し感情が抑えられなくなった時にとった行動は、どうなっていくのか。復讐、裏切り、不満、苛立ちなどから派生する「怒り」がテーマの6つのエピソードによるオムニバス形式のブラックコメディーである。

最初の物語のタイトルは「おかえし」。ある飛行機に乗り合わせた、モデル、教師、音楽評論家、心理カウンセラーたちの共通点は、ある一人の男と知り合いということだ。しかも皆、その男にひどい仕打ちをした過去を持つ。すると突然、客室乗務員が、その男が操縦室に入ったと叫ぶ。と、同時に飛行機が失速を始める…。ミステリー、スリラー、コメディの要素が絶妙なさじ加減で絡み合う。

三つ目の「エンスト」は高級車を運転するダンディな男性が、前方を走るノロノロ走るポンコツ車に苛立ち、「田舎もの!」と罵ったことから始まる恐怖の物語。

スティーブン・スピルバーグの「激突」を思い出させる。

スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の製作。アルゼンチンのダミアン・ジフロン監督の鮮やかな色使いは、アルモドバルを思わせる。今年の米アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。

怒りが爆発するきっかけはほんの些細なことだ。転がり始めた人生はあっという間にどん底まで落ちて被害者になるのだが、元は加害者の側面がある人物もいる。「因果応報」だと気づいた時点で笑えなくなる。平凡に暮らす人たちが主役だけに、自分もふとしたきっかけでそうなるかもしれないと思わされ、背筋がヒヤリとした。

 

725日公開 

2時間2


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
神戸新聞2015年7月24日 夕刊「びびっとシネマ」掲載

神戸新聞より転載許諾済み

無断での転用はご遠慮ください。



0 コメント

『日本のいちばん長い日』舞台挨拶

先日、神戸で「日本のいちばん長い日」試写会の司会させていただきました。


原田眞人監督のトークショーつきで、監督とご一緒するのは2回目。監督は少年のようで

言いたいことをよくしゃべり、笑い30分があっという間でした!


監督の熱い想いが、とめどない言葉になって溢れてきて、撮影の舞台裏のお話がいっぱい聞けました。


この作品はけっこう神戸で撮影されたんですよ。兵庫県公館、六甲幼稚園、神戸大学、御影公会堂、旧乾邸、他にも西宮の甲子園会館なども。監督はご当地映画って言ってくれていいよって。
あの太平洋戦争を終わらせるまでに軍部や政府がどのような行動をしたか。70年前のあの時間を追体験するような作品です。


カット割りの細かさとスピード感。原田監督らしさが光る作品です。


 仕事が終わって、ご飯食べながら見た神戸の夜景はいつもより美しく見える氣がしました🌟


8月8日土曜日、公開です!


0 コメント

『インサイド・ヘッド』

「インサイド・ヘッド」

 

映画を見ながらどんどん自分を抱きしめたくなり、見終わったあと、自分自身のことが前より好きになっていました。

『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』などの、長編アニメーショを製作し続けてきたピクサースタジオが20周年を迎え、今回私達に見せてくれるのは人間の「感情」についての物語です。

田舎町に暮らす11歳の女の子ライリー。父親の仕事の影響で都会のサンフランシスコに移り住むことになります。新しい生活に慣れようとするライリーの頭の中では、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミといった感情たちが、彼女の人生を全力でサポートしようと張り切ります。しかし、あることからヨロコビとカナシミが頭の中の司令部から放り出される事態になってしまいます。大事な感情の2つを失ってしまったライリーは、危機的状況に…。

 

ピクサーお得意の鮮やかな色彩が弾けます。ヨロコビのライムグリーンのワンピースの輝き、タートルセーターに体が隠れてしまって常にブルーなカナシミ、何時も髪が真っ赤に噴火状態のイカリなど、5つの感情たちのキャラクターの愛らしさ。


私達が日常に感じる思い、例えば、友達と言い合いをして喧嘩した後、「私ってこんなことで怒ってまだまだ駄目だ」と反省したり、電車の中で、お年寄りに「席を譲ろう」と思いながら勇気を出して「どうぞ」となかなか言えなかった自分を責めてしまったり…。人はどちらかというと自分の良くないところを見つけるほうが、良いところを発見するより得意ですよね。本作でもライリーは、否定的に思える感情に振り回され苦しくなります。

しかし、物語が進むにつれて、無くなれば良いのに…と思っているカナシミやイカリなどの否定的に思える感情もライリーを不幸せにしたいと思って存在しているのではなく、実は「幸せになってほしい!!」と強く思っていることがわかります。ただ、イカリは怒ること、ビビリは恐怖を発することが仕事だから、いくらライリーの幸せを望んでも、全力を出すとおかしな方向に…。

ヨロコビがいなくなった司令部で、ライリーの幸せの為にてんやわんやと大騒ぎする感情たち。でも、こうしたシーンを通して、幸せのためには、否定的な感情も必要なのだと教えてくれます。


「私の感情たちは、私の幸せの為に全力で頑張っているんだ!」そう感じることができ、心から自分の全ての感情が愛おしくなります。そして、それは自分だけではなく、家族や友人をはじめ、世界中の人たちの感情も皆、自分と同じように全力で頑張っていると想像できる時、周りの人に慈しみの気持ちが湧いてきて優しい気持になれるのです。これこそが平和の第一歩なんですよね。


ディズニー公式サイト

http://www.disney.co.jp/movie/head.html

 

718日より公開中 

1時間42


メモ: * は入力必須項目です

0 コメント

波止場町ten×TEN

「海の日をアートする~親子で学ぶ神戸みなと塾~」で

子供達と1日過ごしてきました!

 

クルーズ船での神戸港探検や楽しい海についてのお話、

国際信号旗を製作して、実際にその旗を振って船も迎えました~。




ミナトとアートを融合させた、海の日ガラス絵体験にもチャレンジする

盛りだくさんなプログラムで

司会させていただきながら

とてもワクワクした一日になりました!

 

「波止場町TEN×TEN」

http://tenten.chu.jp//index.html

ここは面白い場所です。クリエイターの発信基地。

ミナトの活性化に情熱をかける村上理事長の熱い思いが伝わる場所でもあるんですね。


是非、一度覗いてみてください!

 

 

 

 

0 コメント

叙勲式典

今日は叙勲の式典の司会をさせていただきました。桂文枝師匠の旭日小授賞の受賞記念式典でした。

師匠のご出身大学が主催でした!同大学出身でもない私に、ご縁いただいたこと、本当に光栄に思いました。


師匠は最初は羽織袴で登場され、途中タキシードでしたが、最後、こっそり学生服に着替えて登場され大受けでした!


写真は前日お誕生日だった師匠のために作られたケーキの上に載っていた文枝人形ですー。


誰かのお祝いのために集まり、応援しようとする姿、

心からおめでとうを言えるって

ほんとに素敵なことですね。

改めてそう感じました。


関西の宝物でもある師匠、

おめでとうございました!


0 コメント

『チャップリンからの贈り物』

世界中の人々に夢と笑顔を与え続けた

喜劇王チャールズ・チャップリン。

亡くなった後、実際に起きた事件を基にコメディータッチで描く。

 

2010年に「神々と男たち」でカンヌ国際映画祭の審査員特別大賞に輝いたグザビエ・ボーボワ監督が、遺族の全面協力を得て映画化した。

 

1978年、チャップリンの遺体がスイスの墓地に埋葬されたことを知ったお調子者エディ(ブノワ・ポールプールド)は

ひつぎを盗んで身代金をせしめようと思いつく。

入院中の妻と幼い娘を抱えてどん底の生活を送る親友オスマン(ロシュディ・ゼム)を誘って実行するが、計画は穴だらけでドジばかり・・・。

 

 

実際にチャップリンが住んだ美しい邸宅や墓地で撮影を行い、チャップリンの息子や孫娘も特別出演。『街の灯』『モダン・タイムス』など往年の名画にそっくりなシーンが登場し、笑いを誘う。音楽は

『シェルブールの雨傘』を手がけた巨匠ミシェル・ルグランが担当し、『ライムライト』のテーマ曲を美しくアレンジするなど、チャップリンへのオマージュをささげている。

 

邸宅の庭で見事に咲く満開の桜を見ながら、登場人物たちがチャップリンの思い出を語るシーンがある。それは、常に希望を信じていた彼についてのエピソードだ。この桜の美しく幸せなイメージは、ラストでオスマンの思いがけないセリフによってつながり、思わず膝を打った。

 

「人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ」。見終わった後、チャップリンの有名な言葉を思い出した。

 

7月18日公開。

1時間55分。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

神戸新聞2015年7月17日付け 夕刊「びびっとシネマ」にて掲載

神戸新聞から転載の許諾済み

無断での転用はご遠慮ください。

 

 

 

0 コメント

知的レベルアップ講座

イベントプロデューサーの塚本明美さんプロデュースで

9月にセミナーをすることになりました。

 

私は映画講座担当です。

 

120年前の映像をご紹介しながら

映画の成り立ちを見ていきます。

とても興味深い映像一杯ですよ。

 

私の回は9月10日。

そのほかにも、面白い講座が続きます。

http://www.esakahall.com

江坂ホールにお問い合わせください。

 

 

 

 

0 コメント

「アリスのままで」

この映画を見ている間、自分がもしそうなれば…とか、家族がこうなってしまったら…とか、フィクションとして見られない自分に遭遇しました。それほど、俳優たちの演技が素晴らしかったともいえます。神戸新聞のコラムに掲載されました。

よければお読みいただき、是非映画館へ。



「アリスのままで」

 

「私」とは記憶があるから「私」なのだろうか。意志を持って考え行動するから「私」なのだろうか。世界で800万部を超えるベストセラー小説を基に、避けられない運命と闘う女性と家族の物語を描く。共同監督の一人、リチャード・グラッツァーは本作の企画を進めている段階でALS(筋萎縮性側索硬化症という難病に犯され、これが遺作となった。

 

50歳のアリス(ジュリアン・ムーア)は言語学の大学教授としても、3人の子供の母としても充実した人生を送っていたが、突然異変が起こる。講義中に大事な単語が出てこず、慣れたジョギングコースで帰り道がわからなくなる。若年性アルツハイマー病だった。

 

この病気は人生の半ばにして、人としての知性が失われていく。主人公は言語学を専門にしているために、絶望も人一倍だろう。また、家族の精神的、経済的ダメージも大きい。うろたえる夫(アレック・ボールドウィン)が、仕事と看護の板ばさみで苦しむ姿は痛々しい。

 

病気が進んでいく過程で、アリスが世界をどのように見ているかをカメラのアングルや逆光を利用しながら観客に体験させる。特にランニング中に迷子になるシーンの不安定なカメラの動きは、アリスの不安な心模様をそのまま写しとっていて、見ている私の鼓動も激しくなった。

 

病気の進行が進んだアリスがある日、自分のパソコンを開く。そこには元気で知性豊かな自分が登場する。そんなに時間はたっていないはずなのに、表情が乏しくなった今の姿との違いにがくぜんとする。ムーアは、そのリアルな演技が評価され、本作で今年度アカデミー賞主演女優賞に輝いた。

 

627日公開 101

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

神戸新聞 2015年7月3日(金)夕刊

「びびっとシネマ」掲載

神戸新聞から転載許諾済み

無断での転用、転載はお断りいたします。


0 コメント

華やかな席に・・♡

昨日は桂由美さん50周年グランドコレクション&ディナーの司会でした。

関西のいろんな有名人の方々が来られていてとても華やかでした^o^

 

ショーは秋川雅史さんの重厚なテノールや神田さやかさんが可愛い衣装で歩かれて…。桂由美さんの50年を振り返り、100点のドレスが登場。
女性を幸せに輝かせる。50年のその思いが込もったステキすぎるショーでした^ ^



今夜も華やかなお席でのお仕事でした。

0 コメント

ファッションショー

昨夜は、ホテルでのウェディングファッションショー。

いつもゴージャスなドレスの数々の登場にワクワクするお仕事です。

今回のテーマは「奥様は魔女」で、赤をテーマカラーにキュートなドレスが

続々登場しました。

 

 



今回は友人でもあり、私が今もっとも信頼をおいている原孝子ちゃんにメイクと衣装をお願いしたのですが、さすがっ!!プロですね。

ショーのイメージにあっている~~とスタッフが皆大喜びでした。

 

私は、モデルさんとゲストとお客さんを

つなぐのがお仕事。親しみやすく話をして、双方の距離を縮めてドレスの

素敵さを伝える。初心忘れず、これからも・・・。

 

 


0 コメント

パーティー司会

昨夜は いつもお世話になっている

㈱ことだま、荻野さんのご友人が素敵なジュエリーショップをオープンされたということで、

レセプションパーティの司会をさせていただきました。

 

 

ヴァイオリニストの川井郁子さんの生演奏。

お抹茶のお手前。

有名女性ファッション雑誌の奥山カメラマンによる撮影タイムなどイベント

てんこ盛りで行われたパーティー。

 

お料理もフィンガーフードで

大阪の名店の味がずらり・・・。

 

土佐堀川のほとりでゆっくりジュエリー選びなんて

贅沢です~。

 

心をこめて務めさせていただきました。

 

オープンおめでとうございました!

0 コメント

海街ダイアリー

「海街ダイアリー」

 



とにかく4姉妹を演じる豪華キャストが注目されています。綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、そして「Seventeen」の雑誌モデルでもある広瀬すずさん。しかも、その4人を采配するのが「そして父になる」でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した是枝裕和監督なのですから、さらに興味が湧くところです。

 


舞台は鎌倉。昭和の香り漂う縁側のある一軒家で暮らす長女・幸(綾瀬はるか)、次女・佳乃(長澤まさみ)、三女・千佳(夏帆)の香田家3姉妹のもとに、15年前に家を出ていった父の訃報が届きます。葬儀に出席した3人は、そこで異母妹となる14歳の少女すず(広瀬すず)と対面。父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずに、長女の幸は鎌倉で一緒に暮らそうと提案をします。そしてすずは、香田家の四女として、新たな生活を始めることに…。

 

是枝監督作品の中でよく描かれるのは「血縁」についてです。カンヌ国際映画祭で柳楽優弥さんが主演男優賞を受賞した「誰も知らない」では、血が繋がっている子供達をきちんと育てられない母が登場します。福山雅治さん主演の「そして父になる」では、自分の息子が、病院のミスで赤ちゃんの時に取り違えられていたという設定です。さらに監督が血縁を意識していると思うのは、福山雅治さん演じる良多(りょうた)の息子の名前は慶多、良多の父の名前は良輔。それぞれ一字ずつ受け継がれています。

余談ですが、是枝監督の「歩いても歩いても」やテレビドラマの「ゴーイングマイホーム」でも、両作品で阿部寛さん演じる役の名前は良多でした。この「良多」は、監督の実在する後輩の名前らしく、「名の通り良いことが多くおきる、良い奴だから使わせてもらっている」と発言していました。

日本映画黄金期を支えた小津安二郎は、原節子に「紀子」という女性を3回、笠智衆にも「周吉」とう名の役を5回も演じさせています。今作では「良多」は登場しませんが、鎌倉が舞台であったり、家に縁側があったり、美味しい家庭料理が次々出てきたり(三女の千佳がいつも美味しそうに食べるのが楽しい)、家族の物語であったり…。小津調を思わせる部分が多く重なるのは偶然なのでしょうか?

細かい箇所で「血縁」へのこだわりを見せながら、常に描かれるのは家族の危うさです。今作も、母が違う妹が加わる姉妹の話ですが、そこに母(大竹しのぶ)や伯母(樹木希林)が絡み、長女と母の対立や、家族だからこそ感じる複雑な気持ちや苛立ちなどが描かれます。

4姉妹の可愛さに加え、彼女達の深層心理を一緒に探求できる作品です。また四季折々の自然の美しさや海からの潮風、食の豊かさまでもが、彼女達の住んでいる家の縁側から感じられる日本情緒溢れる作品でもあるのです。

613日公開 126


0 コメント

ギャラリートーク