『死霊高校』

この写真、怖いですね。

階段の下から、何かがやってきそうで…。


神戸新聞に拙稿しました。

よければどうぞ。




『死霊高校』


日本でも「学校の怪談」シリーズがヒットしたように「ホラー映画」と「夜の学校」は相性が良いようである。

米ネブラスカ州のある高校を舞台に繰り広げられる一夜の恐怖の物語だ。


ビデオカメラを手に深夜の学校に忍び込んだリース(リース・ミシュラー)とファイファー(ファイファー・ブラウン)ら男女4人の高校生。

目的は翌日公演予定の演劇「絞首台」を中止するため、舞台セットを破壊することだが、気が付けばドアに鍵がかかって校舎から出られなくなり、突然、怪奇現象が起こり始める。


製作は、悪魔を主題にした映画「パラノーマル・アクティビティ」のチーム。

登場人物がビデオカメラで撮影した映像をスクリーンに映し出すスタイルを採用し、カメラと登場人物の視線を一致させるカメラワークによってリアリティーが増す。日本では「主観ショット」と呼ばれ、最近のホラー映画でよく使われる。


手持ちカメラの予測不能な動きは生々しい。演劇用の絞首台と首つりロープが設置された舞台を登場人物たちが何度も歩き、そのたび、吊ってあったはずの

ロープが床に落ちている映像や、誰かが立っているのではと思わせるシーンがあって不気味だ。


しかしホラー映画の醍醐味は、今から何かが起きそうだというハラハラする時間が積み重なるサスペンスの部分にある。ここで恐怖が募れば、人が振り向くだけでも怖いものだが、本作はそこが少々欠落。突然大きな音が出ても、『恐怖」というより「驚き」で終わってしまうことが多かったのはもったいない。


1時間21分

8月22日から公開


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

神戸新聞 2015年8月21日付け夕刊「びびっとシネマ」掲載

神戸新聞より転載許諾済み

無断での転用はご遠慮ください。