『インサイド・ヘッド』

「インサイド・ヘッド」

 

映画を見ながらどんどん自分を抱きしめたくなり、見終わったあと、自分自身のことが前より好きになっていました。

『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』などの、長編アニメーショを製作し続けてきたピクサースタジオが20周年を迎え、今回私達に見せてくれるのは人間の「感情」についての物語です。

田舎町に暮らす11歳の女の子ライリー。父親の仕事の影響で都会のサンフランシスコに移り住むことになります。新しい生活に慣れようとするライリーの頭の中では、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミといった感情たちが、彼女の人生を全力でサポートしようと張り切ります。しかし、あることからヨロコビとカナシミが頭の中の司令部から放り出される事態になってしまいます。大事な感情の2つを失ってしまったライリーは、危機的状況に…。

 

ピクサーお得意の鮮やかな色彩が弾けます。ヨロコビのライムグリーンのワンピースの輝き、タートルセーターに体が隠れてしまって常にブルーなカナシミ、何時も髪が真っ赤に噴火状態のイカリなど、5つの感情たちのキャラクターの愛らしさ。


私達が日常に感じる思い、例えば、友達と言い合いをして喧嘩した後、「私ってこんなことで怒ってまだまだ駄目だ」と反省したり、電車の中で、お年寄りに「席を譲ろう」と思いながら勇気を出して「どうぞ」となかなか言えなかった自分を責めてしまったり…。人はどちらかというと自分の良くないところを見つけるほうが、良いところを発見するより得意ですよね。本作でもライリーは、否定的に思える感情に振り回され苦しくなります。

しかし、物語が進むにつれて、無くなれば良いのに…と思っているカナシミやイカリなどの否定的に思える感情もライリーを不幸せにしたいと思って存在しているのではなく、実は「幸せになってほしい!!」と強く思っていることがわかります。ただ、イカリは怒ること、ビビリは恐怖を発することが仕事だから、いくらライリーの幸せを望んでも、全力を出すとおかしな方向に…。

ヨロコビがいなくなった司令部で、ライリーの幸せの為にてんやわんやと大騒ぎする感情たち。でも、こうしたシーンを通して、幸せのためには、否定的な感情も必要なのだと教えてくれます。


「私の感情たちは、私の幸せの為に全力で頑張っているんだ!」そう感じることができ、心から自分の全ての感情が愛おしくなります。そして、それは自分だけではなく、家族や友人をはじめ、世界中の人たちの感情も皆、自分と同じように全力で頑張っていると想像できる時、周りの人に慈しみの気持ちが湧いてきて優しい気持になれるのです。これこそが平和の第一歩なんですよね。


ディズニー公式サイト

http://www.disney.co.jp/movie/head.html

 

718日より公開中 

1時間42


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